2016/05/07

妻と久しぶりにどこかにドライブ旅行しようということになったのだが、タイ北部の主要な街にはあらかた行ってしまっており、なかなか行き先が決まらない。


2人で「まだ滞在していないところはどこかなー」と地図を眺めていると、プレーが目にとまった。


その先にあるナーンには行ったことはあるのだが、プレーは通過しただけだ。


泊りがけで行くほど見どころもないだろうと思っていたのだが、チェンマイ市内の本屋でプレー県のガイドブックをパラパラと見たら結構観光スポットもあるようなので、それを買って早速出かけてみることにした。


チェンマイ自宅を朝遅くに出発し、国道11号線をラムパーンまで下る。


その先はデンチャイの街まで行って国道101号線に入ってプレーに向かうつもりだったのだが、ラムパーンから40kmほど進むと「←プレー」という道路標識が目に入ったので、予定を変えて左折して国道1023号線を進む。


片側1車線のアップダウンがあまりなく車も少ない快適なドライブで、途中の小さな街でランチを済ませて14時頃にプレーに到着した。


このままホテルに入ってもよかったのだが、時間もまだ結構あるのでガイドブックにあった寺院に立ち寄ることにした。


行ったのは、街の中心部から少しだけ北西にはずれたところにある「ワット・チョームサワン」である。







ワット・チョームサワンの正面

タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(1)




見てわかる通り、この寺院はタイヤイ(シャン族)式である。


「ワット・チョームサワン」はラーマ5世時代、1900年から1912年にかけてチョーンナンに率いられたタイヤイ(シャン族)の労働者によって建設された。


タイヤイ(シャン族)は、19世紀末から20世紀の初めにかけてイギリス人のチーク商人の下で労働者、あるいは奴隷として働くために多数がプレーに移り住んできたらしい。




本堂の概観

タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(2)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(3)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(4)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(5)




寺院は、道路に面した部分を除き大きな木に囲まれている

タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(6)




寺院の入口

タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(7)




タイヤイ(シャン族)様式の特徴である重層構造の屋根には、雷文模様の装飾が付けられている。


靴を脱いで階段を数段登ると、おそらくタイヤイ(シャン族)であろうおばあさんが数人談笑していて、その前にお参り道具が置いてある。


お布施を置いて、お参り道具を手に取り本堂の中に入ろうとすると、おばあさんから「あんた、どこの国の人?」と聞かれた。


「日本人ですが、チェンマイに住んでいます」というと、色々と質問されてしまった(笑)


おそらく、外国人が来ることが少ないのだろう。




寺院の内部

タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(8)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(9)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(10)




総チーク造りのビルマ様式建築で、何本も太い柱に支えられた内部の壁や天井には錫製の枠組みに色ガラスがはめ込まれた飾りがつけられている。




天井や壁をしばし観賞する

タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(11)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(12)




正面奥にあるご本尊

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タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(14)




ご本尊は「ルワンポーサーン」と呼ばれているが、サーンは「編んだ竹」という意味であり、その名の通り竹を編んで作った仏像の表面に漆と塗り、さらにその上に金箔を貼って作られている。


ご本尊の脇の棚には、象牙製の仏像やビルマ語で刻まれた象牙製の16ページからなる仏教聖典が保管されているそうだ。




本堂の周りはほとんどが草むらのようになっているが、チェディ(仏塔)群もあった

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タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(16)


タイ北部の街、プレーにあるシャン式寺院ワット・チョームサワン(17)




チェンマイにも、ワット・パーパオワット・クータオなどタイヤイ(シャン族)式の寺院はいくつかあるが、このような規模で総チーク造りのものは見たことがない。


タイ語のガイドブックによれば、タイ国内のシャン(タイヤイ)様式の寺院として最も美しいもののひとつとみなされているそうだが、それもうなづける。




プレーの街の観光の始まりとしてはなかなかいいものを見ることができ、この後の旅に期待を膨らませながらホテルへの向かったのだった。








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