2017/01/02

旅行者だった時代を含めて、チェンマイで新年を迎えるようになってから20年以上、いや25年近くがたっていると思う。


日本と違って、もともとあまり正月という感じはそれほどしないチェンマイだが、今年はプミポン国王が崩御された関係でより一層静かな年末年始となっているようだ。


そうした中でも、やはり新年にまつわる特別な行事というのはある。


自分がチェンマイ市内北西部のサンティタムと呼ばれるエリアに家を借りていた一昨年までの10年くらいはワット(寺院)・サンティタムが、元旦の朝に限ってハーイェーク(5叉路)・サンティタムと呼ばれているロータリーを閉鎖して、住民と僧侶が一堂に会して行う特別タムブンに参加していて、引っ越してしまってからもそれは続いている。


タムブンは、「タム(積む)」、「ブン(功徳)」という意味で、日本語では積徳行と訳されるようだ。


自分がタイを理解するためによく利用している「タイ事典」によれば、


タイにおける実践仏教の中核をなす観念。<中略>>ブンが多いことは、現生的幸福をもたらす原因である。<中略>大方の仏教徒は、あらゆる機会をとらえて自己のブンを増やすことによって幸福を増進しようと努める。タムブンの形態には、僧侶に対する食事の供養、寺院の維持・修復や建立のための金品の寄進、労力奉仕などがある。


とのことである。







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今年の元旦だった昨日も、早朝6時前に起きてシャワーを浴び身を清めてからバイクに乗って会場へと向かった。


が、家を出てしばらくすると、何と雨が降って来た。


乾季の間でも数日は雨が落ちて来る日もあるのだが、今年はそれが運悪く元旦にあたってしまったようだ。


会場に着いても、やはり小降りながら雨は続いている。




そのせいなのか、例年に比べて人が少ないようだ

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(1)




いつもなら、用意されたイスに座り切れない人達がその後ろに二重三重になって立っているのだが、今年はまだイスが空いていて座ることができた。




少しすると僧侶たちがやってきて、ロータリーを取り囲むように用意されたイスに座った

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(2)


2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(3)


2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(4)




中には、傘をさしているお坊さんもいる

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(5)




例年通り、まずは読経から特別タムブンは始まる

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(6)


2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(7)




読経は、お坊さんだけがする時、マイクを持ったMCが唱えた後に参加者が続く時、皆が一緒に唱える時などいろいろあるが、基本はパーリ語(一部普通のタイ語の時もある)なので意味はさっぱりわからない。


こちらに住んでいると色々な機会に耳にするので、何となく覚えてしまっているが...




2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(8)




雨をよけるために、ビニール袋を頭にかぶって読経に加わる人もいた

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(9)




多くの人はロータリーの周囲の店の軒下に避難していた

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(10)




読経が終わると、いよいよタムブンが始まる。




僧侶たちの通り道を開けるようにして人々が並ぶ

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(11)




手には、サンカターン(捧げもの)を入れた籠を携えている

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(12)




人々の間を通る僧侶の鉢の中に、捧げものを入れていく【一番上は動画】




2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(13)


2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(14)


2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(15)


2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(16)




動画を見ていただければわかるのだが、鉢の中に入れられたものは、お付きの人が次から次へと取り出してずだ袋に放り込んでいく。


あまりにも雑に取り扱うので「こんなのでブン(徳)が増えるのだろうか?」などと自分は思ってしまうのだが。




集められた捧げものはピックアップトラックに積まれ運ばれる

2017年1月1日のチェンマイの新年特別タムブン(托鉢・積徳行)の様子(17)




捧げものの多くは、インスタントラーメンや紙パックの飲み物など保存がきくものだが、中には菓子パンやビニール袋に入ったおかずなどすぐに食べなければダメになってしまうものもある。


ワット・サンティタムに何人くらいの僧侶がいるのかわからないが、当然彼らだけではとても食べきれる量ではない。


なので、余った分は孤児院などの施設や恵まれない人達に分け与えられるのだそうだ。


1時間ほどで新年の特別タムブンは終了したが、雨で身体がぬれてしまいすっかり冷え切ってしまった。


それでもやはり心はすっきりとして、「今年も無事に新年を迎えられたなー」という気持ちになったのであった。







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