2018/01/26

チェンマイの旧市街、お濠の内側に沿ってバイクでぐるりと1周しながらその様子をGoProで撮影してみた。


内側から撮影したのは、外側の道に比べて道幅が狭くお濠の風景などがより近くに見えると思ったから。


ちなみに、撮影したのは朝の9時ごろなのでまだクルマが少ないが、普段はもっと多くの車で混み合っていることが多い。


以前ちょっと調べてみた、お濠にある門やコーナー(角)の意味などについても以下に付記する。







マンラーイ王が西暦1294年に最初に築いた都であるウィアンクムカームがわずか2年でピン川の氾濫によって使うことができなくなったため、1296年にウィアン・ノパブリーと呼ばれていたラワ族(オーストロアジア語族の少数民族のひとつで、現在のタイ王国領域にタイ族が南下する以前からいる先住民とされている。チェンマイには3世紀に進出したと言われている(出典:ウィキペディア))に設立したのがチェン(都)マイ(新しい)である。


このエリアはピン川とドーイ(山)ステープ・プイにはさまれているが、川からは少し離れているためウィアンクムカームのような大規模洪水の心配がなく、しかし交易や兵力の輸送には好都合であった。


同時に、占星術によって縁起のよい場所である認められたということも、この地に都を築く大きな理由のひとつであった。


この地を早くから治めていたタイユアン族の村落が楕円形をしているのに対して、占星術によって決められたチェンマイの都市計画は幅18m、一辺が1,800-2,000mの長方形のお濠から形づくられた。


お濠を掘って出た土は、城壁の建設に用いられた。


この占星術にしたがって、四角形のお堀と城壁の向きが決められると同時に、門とコーナーには以下のような意味づけがされている。




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*それぞれの名称の後の数字は、動画内のおよその時間を表しています


≪東辺中央:ターペー門(0'00"&10'50")≫


ターペーは「船着き場」という意味である。

守り神は都の建設をつかさどるスラキット。

付随する寺院は、ワット・ブパラームである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の東側中央にあるターペー門(1)


チェンマイの旧市街を囲むお濠の東側中央にあるターペー門(2)




≪北東角:シープーム角(1'25")≫


シープムは「王都の光」という意味である。

都の繁栄と栄光に影響を与えると考えられている。

付随する寺院は、ワット・シープームである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の北東角にあるシープームコーナー




≪北辺中央:チャーンプアック門(2'55")≫


チャープアックは「白象」という意味である。

守り神は、都の力をつかさどるカンタラーキット。

付随する寺院は、ワット・チェンユアンである。


都の北側は頭を表すと考えられており、昔は王が城壁内に入る時は必ずこのチャーンプアック門から入城したという。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の北側中央にあるチャーンプアック門(1)


チェンマイの旧市街を囲むお濠の北側中央にあるチャーンプアック門(2)




≪北西角:フアリン角(4'20")≫


フワリンは「水源」という意味である。

都の永続に影響を与えると考えられている。

付随する寺院は、ワット・チェットヨートである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の北西角にあるフワリンコーナー




≪西辺中央:スワンドーク門(5:30)≫


スワンドークは「花園」という意味である。

守り神は、都の従者の精神性をつかさどるスラーチャート。

付随する寺院は、ワット・スワンドークである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の西側中央にあるスワンドーク門




≪南西角:クールアン角(6:40)≫


クールアンは「かめ・壺」という意味である。

都にふりかかる災難や不幸に影響を与えると考えられている。

付随する寺院は、ワット・ラムポーンである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の西南角にあるクールアンコーナー




≪南辺西寄り:スワンプルン門(7:15)≫


スワンプルン門は城壁が建設された当初は存在しなかったが、1401年から1441年にかけて在位したサムファーンケーン王が自分の母親が管理するワット・チェディルアンの建設現場に王宮からより行きやすくするために建設した。

占星術によって鬼門とされている方角のため、後に城壁内から葬式の時に死者の棺を運び出す場合は、必ずこの門から出なければならないと定められた。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の南側西寄りにあるスワンプルン門(1)


チェンマイの旧市街を囲むお濠の南側西寄りにあるスワンプルン門(2)




≪南辺東寄り:チェンマイ門(8:50)≫


守り神は、都の崇高さと統治をつかさどるチェーヤプーモ。

付随する寺院は、ワット・ナンタラームである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の南側東寄りにあるチェンマイ門




≪東南角:カータム角(9:45)≫


カータムは「魚を捕る梁(やな)」のことである。

都の力と防衛に影響を与えると考えられている。

付随する寺院は、ワット・ヤイシーモンコンである。




チェンマイの旧市街を囲むお濠の東南角にあるカータムコーナー




お濠の周囲は合計6kmほどなので酷暑期の真昼間でもなければ十分歩くことも可能だが、交通量が多いので歩くなら朝早い時間がお勧めだ(7時前ならお坊さんの托鉢風景も見られる)。


古都の風情を味わいつつ、途中にあるレストランやカフェ、市場(チェンマイ門市場ソムペット市場、お濠の外側にはチャーンプアック市場)に寄ったりしてチェンマイの魅力を感じてほしいと思う。









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