2018/03/31

ラックムアン(国礎柱)に続いて向かったのは、民話「クライトーン」の洞窟だ。


遺跡公園の割と中心部近くにあって案内標識も出ているのだが、車ではそばまで行くことができず、手前の適当な場所に止めて歩いて行かなくてはならない。


周囲はまったくの平地なので「洞窟ってどんなところなのだろう?」と思っていたのだが、実際には洞窟はなかった。


というか、民話にちなんで造った、正直言ってしょぼいモニュメントであった。


わざわざ見るほどのこともないと思うくらいだったのだが、しかしこの「クライトーン」という民話が実に面白い。


タイ日大辞典によれば、


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アユッタヤー時代から伝わる物語。
河底の洞くつに住む無頼のワニ王チャーラワンは二匹の美しい妻に飽き足らず、ピチット市の富豪の娘タパオトーンを水浴中に襲って洞くつに連れ帰って妾にした。
洞くつ内ではワニも人間の姿で暮らしている。富豪は娘を取り返しワニを退治した者には娘と賞金を与えると声明した。
なん人もが失敗した後クライトーンが見事成功し、富豪の二人の娘を同時に妻とし入りむこになるが、ワニ王の妻ウィマーラーを洞に訪ねて妾にし陸上に連れ帰った。
二人の妻はやきもちを焼いてウィマーラーを怒らせる。
怒って暴れた拍子に護符を落としたためにワニの姿にもどり洞くつへ帰って行く。
あきらめきれぬクライトーンは水底に赴きウィマーラーとよりをもどす。
以後クライトーンは地上の二人の妻と河底の二人の妻の間を行きつもどりつ至福の生活を続ける。


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どうですか?


何と、4人も妻と妾を作ってその間を行ったり来たりするという、これぞタイ人(に限らず世のすべての?)男性の理想のような生活を描いた話なのだ。


ピチットを代表する民話というからには、県内の学校で教えたりするのだろうか?


調べていないが、本屋に行ったら絵本とかになって売っていたりして(笑)


ワニのモニュメントなどにはお供え物が置かれたりしていて「どうか自分もクライトーンのような生活ができますように」とかお祈りするのかも。


民話自体はアユッタヤー時代にできたらしいが、自分が知る限り今でもチェンマイ(タイ)では未婚既婚や年齢、裕福貧乏に関係なく複数の恋人を持つタイ人は男性だろうが女性だろうが珍しくないし、またそれをあまり隠したりしないケースも多いので、この「クライトーン」の民話は今なお現代においても人々に親しまれているのかもしれない。


誰かがちょっと不倫した、というだけで寄ってたかってその人をボコボコに叩いてつぶして喜んでいるような、了見の狭い人がはびこっている日本だったら、こんな民話は格好のいじめの材料になっちゃうんだろうなあ。


自分は、と言えば、「しかしカミサンと妾を合わせて4人もいたら、それはそれで結構大変だろうなあ......」などどくだらないことを考えながらモニュメントを見学したのだった。







タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(1)


タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(2)


タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(3)


タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(4)


タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(5)


タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(6)


タイ北部の街、ピチットの遺跡公園にある民話クライトーンの洞窟(7)






by カエレバ



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