2018/08/06

今回のネパール、カトマンズの旅。


およそ30年ぶりとなる訪問は、友人たちとの再会も大きな目的ではあったが、それと同等もしくはそれ以上の目的は、1988年から1989年にかけて2年ほど住んでいた家を訪れ、家族たちと再会することにあった。


この家は、カトマンズ盆地にある3つの王都のうち一番ネワール(カトマンズ盆地の先住民族)色が、そして同時に仏教色が濃い(住民の75%が仏教徒)パタンにある。


自分が住んでいた頃は、パタンと言ってもややはずれに位置していたこともあり、家の前を牛飼いに引かれた水牛の群れが行き交い、通る車やバイクもほとんどない、まだ至るところに荒地が残るエリアだった。


カトマンズを見ているだけでも、自分の知っているのとはまったく異次元の世界となっているであろうことはおよそ想像がつくのだが、果たしてどうなっているのだろうか......


楽しみ半分、不安半分の複雑な心境で、お友達が運転する車でカトマンズを出発した。


昔は持っていたスクーターで大した時間もかからず行くことのできたパタンも、今では道中ずっと渋滞が続いていた。


特にカトマンズとパタンを隔てるバグマティ川にかかる橋の周囲は渋滞がひどく、車の窓を閉めていても排気ガスとホコリに身体中がまみれる感じだった。


ようやく橋を越えてパタンの街に入るが、風景はまったくカトマンズと変わらずひたすら車とバイクの列とゴチャゴチャとした建物が道の両脇に続いている。


大通りと住んでいた家に続く路地との交差点も、昔は豚の家族がノンビリと寝そべっていたりしたものだが、今ではそんなことをしていたらあっという間にひかれて即死、という交通量の多さだ。


住んでいた家がだんだん近づいているのはわかるのだが、びっしと立ち並んでいる建物のせいで昔の面影をたどることすらできなかった。


そうこうしているうちに、お友達の運転する車が道路脇に止まった。







車を降りても、やはり見えるのは家、家、家......

ネパール、パタンの街にあるにあるかつて2年間住んでいた家(1)




30年前は道路も舗装されておらず、家もポツリポツリとしか建っていなかったんだよ、本当に(笑)




大きな鉄の門が開いたら、懐かしい「我が家」が眼に飛び込んできた!

ネパール、パタンの街にあるにあるかつて2年間住んでいた家(2)




奥のほうに見える部分の2部屋(リビングベッドルームとダイニングキッチン)に住んでいた。


右側にチラッと見える建物は昔の母屋で、当時は仏像工房(住まわせてくれていた友人の家は、仏像工房兼販売を当時も今も手広くやっている)で、職人たちが彫金する「カンカン、コンコン」という音が聞こえて来て毎朝目をさます、という生活を送っていたのだった。




手前の玄関部分は新たに増築したようだ

ネパール、パタンの街にあるにあるかつて2年間住んでいた家(3)




出迎えてくれた友人夫妻と再会を祝う。


といっても、この2人は日本にも何回も来ているので、30年ぶりというわけではないのだが。




さっそく、住んでいた部屋を見せてくれた

ネパール、パタンの街にあるにあるかつて2年間住んでいた家(4)


ネパール、パタンの街にあるにあるかつて2年間住んでいた家(5)




今は息子夫婦が住んでいるそうで、当時自分たちが使っていたキッチンは取り払われ、床は冷たいコンクリートのようなタイルのようなものから木製に貼り替えられていた。


すっかり景色は変わってしまったけれど、やっぱり懐かしさがこみあげてくるのだった。


食事を用意してくれている、というので最上階(ネパールではキッチンは神聖な場所とされており、他人が入ったりすることのないよう最上階に造られるのが普通だ)に向かうが、その前に屋上に行ってみた。




屋上からの景色も、当時とはまったく違っていた

ネパール、パタンの街にあるにあるかつて2年間住んでいた家(6)




自分が住んでいた頃は、この家(3階建て)よりも高い建物は周囲に1軒もなく、南にヒマラヤ前衛の山々、北には天気がよければランタンヒマールの白い峰々が見えたものだが、今はまったくかなわない。


もっとも周囲に家がなかったとしても、空気が悪すぎてそれらは見えないかもしれないが。


日本の家に戻れば当時の写真(フィルム)が残っているはずなので、そのうちどこかにアップしたいものだと思うが、果たしてできるだろうか......


「懐かしい、懐かしい」という言葉ではとても表現できない感情にひたりながら、30年前は毎日のように食べていた、この家での食事をごちそうになることにした。









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