2018/08/08

2年ほど住んでいた家を30年ぶりに訪問し、寝泊りしていた部屋を見せてもらったりして懐かしさに浸っていると、友人の奥さんから「食事を用意してあるので一緒に食べましょう」と声をかけてもらった。


最上階にある(ネパールではキッチンは神聖な場所とされており、他人が入ったりすることのないよう最上階に造られるのが普通だ)ダイニングキッチンに向かうと、そこは昔、自分が住んでいた頃と雰囲気はあまり変わっていなかった。


ただし、30年前にはなかった電子レンジやIH調理器、さらにはデロンギの全自動コーヒーメーカーなどが所狭しとキッチンに置かれていたのにはちょっとビックリ。


自分が同居していた頃は自動車を所有している人すらまだ珍しかったのだが、すでにその時スポーツカーのようなトヨタセリカを乗り回していたくらい新しもの好き(かつ超裕福)な友人なので、ぜんぜん不思議ではないのだが。




一緒に来てくれたほかの友人たちと、テーブルの席につく

ネパール、パタンにあるネワール人宅のダイニングキッチン




するとすぐに、お手伝いさんが料理を並べ始めた。


今は何人いるのかは知らないが、自分の住んでいた時には5人のお手伝いさんが通いで来ていて、家事一切をすべて彼女たちがやっていた。


ここに住み始めた最初の頃、自分とカミさんが部屋のゴミを片付けようとしたら「恥ずかしいからやめてくれ。そういうのはお手伝いさんがするから」と言われたのを懐かしく思い出してしまった。







最初に出てきたのはネパール料理ではなかった

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのサツマイモのスープ




奥さんが考えてお手伝いさんに作らせたという、サツマイモのスープだ。


薄く塩コショウで味がついているが、サツマイモの甘さが相まっていい風味を出していた。


ちなみに友人と奥さんは恋愛でも見合いでもない、何と「星占い(!)」で結婚して(させられて)おり、奥さんのほうは結婚式の当日まで相手の顔も見たことがなかったという。


旦那のほうは、どんな女性か知りたくて当時彼女が通っていた学校まで見に行ったそうだが(笑)


ところがこの2人、もともとの性格も、古いネワールの慣習にとらわれず新しいことにチャレンジするのが好き(まだ女性の自由な外出そのものがままならなかった30年前に、自分が買ったスクーターを見たとたんに奥さんが「乗ってみたい!」と言い出し自宅前の道路でハンドルを握り、人だかりができてしまったこともある)といった考え方も本当によく似ている。


カミさんと「星占いで結婚相手を決めるっていうのも、この2人を見ているとありなんだな、と思っちゃうよね」とよく話したものだ。


そんな新しもの好きの奥さんの性格はやはり変わっていないのだろう、このスープを見た時に何かうれしくなってきてしまった。




続いてはチキンカレー

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのチキンカレー




肉はすべてドラムスティックだった。


自分が住んでいた頃には鶏肉を買うというと「1羽か半羽か」しか選べなかったのに、今は部位ごとに買うことが可能だという。


こんなところにも、時の流れを感じてしまった。




ジャガイモのカレー

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのジャガイモのカレー




ダルスープ

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのダルスープ(1)




トマトのアチャール(チャツネ)

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのトマトのアチャール




このトマトのアチャール、ネワール料理独特の風味で、ちょっとクセがあるのだが大好きなもののひとつだ。




それぞれの料理を皿にとって、いただきます!

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバート




で、早速食べ始めたところ、奥さんが「ガネッシュはこれが好きだったわよね。なので作っておいたわよ」と言いながら、さらにもう一皿料理を追加してくれた。




出たーっ! カロダル(黒い豆のスープ)だ!!

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのダルスープ(2)




カロ(黒い)ダル(豆のスープ)の名前の通りだが、外のレストランとかダルバートを食べても普通は黄色い(レンズ豆)ダルスープが出てきて、これはなかなか食べることができない。


少しだけ苦みがあって、レンズ豆のような粉っぽさ、ザラザラッとした感じよりも少しねっとりとした舌ざわりで、皮もしっかり残っているカロダルは自分の大好物で、住んでいた時はこの家で食事しようとしたがタイミングが悪くて「今はダルしかない」なんていう時も、あとはご飯さえあればぜんぜんOKだったくらいだ。


それを覚えていて作ってくれたのだろう、カロダルを口に入れた瞬間に色々な思い出やら何やらが頭や体の中を駆け巡って、食べながら涙が出てきそうになってしまった。


結局ご飯を2回もおかわりしてしまい、すっかりお腹が苦しくなった。




が、最後にとどめのデザートが出された

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのデザート(1)




ラルモンとダウ(ヨーグルト)だ。


ラルモンは、小麦粉の団子を油で揚げて砂糖シロップに漬け込んだもので、ヒンドゥー教の神様であるガネッシュ(首から上が象、下が人間で、あらゆる障害を取り除くというご利益があることから、特に商売と学問の神としてタイでも人気の高いヒンドゥー教の神。一般にはガネーシャと呼ばれることが多い)の大好物であることから、自分が来るということで用意しておいてくれたものだ。


お腹がいっぱいだ、と断ったのだが「あなたはガネッシュなんだから、食べなくちゃダメよ」と言われてしまい、がんばって口に入れた。




ダウ(ヨーグルト)に入れるといくぶんくどい甘さが緩和される

ネパール、パタンにあるネワール人宅で食べたダルバートのデザート(2)




食事のあとは、友人が自らマシンで淹れてくれたコーヒー(チャイでないところが、最近のネパール風だ)を飲みながら、ほかの友人を交えて思い出や近況報告などの話に花を咲かせ、夕方近くまで滞在してしまった。


別れ際には「今度は奥さんと2人で来てね」と言われてしまったので、早いうちにまた来なければ......(^^)










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