2018/08/02

今年の7月27日はアーサーラハブーチャー(三宝節)で、自分はいつもの年と同じようにチェンマイ市内中心部にあるタイヤイ(シャン族)の寺院に行ってお参りを済ませたが、その翌日7月28日はカオパンサー(入安居)であった。


在東京タイ王国大使館のサイトによれば、カオパンサー(入安居)とは


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陰暦8月の十六夜の日です。この日から出安居の日までの約3ヶ月の間、僧は仏教の修行に専念するため寺にこもります。かつて、僧が雨季に外出して百姓が植えた稲を踏んでしまわないように寺に篭ったのが始まりであると言われていますが、現代でもこの日から出安居の日まで僧は寺に篭って修行に専念します。

また、この日人々は大きなロウソクの山車を行列になって寺社に奉納します。この習慣から、現代では様々な彫刻を施したロウソクの山車や踊りのパレードが見られる「ろうそく祭り」が行われています。


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とのことである。


チェンラーイ県の片田舎にある実家からチェンマイ市内中心部の観光スポットでもある有名寺院、ワット・プラシンに預けられ大学に入学するまで長年デック・ワット(寺院の子供)として寺の雑用をこなしながら勉学に励んだという自分のタイ語の先生によれば、「寺にこもって修行に専念」ということではなく、本来の意味は修行のために森に入ってはいけない(=この時期活発に活動する虫や動物などを殺生しない)ということらしいのだが......。


実際に、今住んでいる自宅のすぐ裏にある寺院のお坊さんも、安居期間中でも普通にサイバート(托鉢)に出かけているし。


余談はさておき、アーサーラハブーチャー(三宝節)と違ってこのカオパンサー(入安居)はお坊さんのための(儀式などを行う)日なので、前日ほど人々がお参りに繰り出すということはない。


それでも、上記在東京タイ王国大使館のサイトにもあるように、ロウソクをもって寺院に奉納しに行く人も多い。


チェンマイ市内で言えば、中心部のピン川沿いにあるワット・チャイモンコンには多くの人が訪れ、お参りをしたりピン川に放生(功徳を積むために魚やカエルなどの生き物を逃がしてやること)をしている。


自分も例年そちらを訪れるか、そうでなければ家の裏にある寺院にちょこっとお参りをする程度で済ませてしまうのだが、今年はちょうどカミさんが日本から来チェンしているため、ドライブがてら少し遠出して、名刹と呼んでもよい寺院まで行くことにした。


目的地は、チェンマイから国道108号線をまっすぐ南に50kmほど行ったところにあるワット(寺院)・プラタート・シー・チョームトーン・ウァラウィハーンだ。


コンムアン(チェンマイ人)の間では、カオパンサー(入安居)の時にお参りする寺院としてはもしかしたら市内のワット・チャイモンコンよりもはるかに名が知れ渡っているかもしれない







チェンマイを旅する・チェンマイで暮らすための専門情報サイト

チェンマイ専門の情報サイト「サワディーチャオ チェンマイ」




寺院にある説明書きによれば、


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ワット・プラタート・シー・チョムトーン・ウァラウィハーンは、タイ北部の巡礼にとって最も重要な寺院のひとつである。

年代記によれば、この寺院の創建はプラ・ボローマタート・チョムという大変崇拝されていた僧侶によるもので、西暦749年までさかのぼるという。

ウィハーン(本堂)は、少なくとも1466年からこの場所にあり、現在残っている建物は1817年にできたものだ。

本堂の内部中央には、チェディ(仏塔)のような形をした美しい木彫で豪華に装飾が施されている金色の漆喰製の「クー」という名前で知られている、仏陀の遺骨の入った箱を収めたものが置かれている。

ここに収められている仏陀の遺骨は頭蓋骨の一部であると言われている。

本堂の奥は小さな博物館になっており、非常に多くの小さな仏像類が収蔵されている。

また、この寺院には1495年から1526年まで当地を治め、この寺院の後援者であったムアンケーオ王が寄進した「仏陀のベッド」と呼ばれるものがあったと言われているが、現在その所在は明らかになっていない。


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とのことである。


実は、この寺院は子年生まれの人の護寺としても極めて有名なほか、寺院の裏手に広大な瞑想道場を併設しており、外国人も受け入れていることから欧米人でここに住み込んで瞑想の修行をしている人も多い。


いつもならガラガラな駐車場もこの日はまったく空きがなく、どうにか寺院の周りの路上に車を止めてお参り道具を購入してまずはチェディ(仏塔)の周りを3周(アーサーラハブーチャー(三宝節)の記事でも書いた通り、「3」は仏法僧に祈りを捧げるという意味がある)した後は、ウィハーン(本堂)に入って中央に置かれた「クー」の前で祈りを捧げた。


その横ではお坊さんにロウソクなどを捧げる人が大勢いたが、自分たちはそれはせずに本堂奥にある小さな博物館や「クー」の周囲に置かれている仏像をじっくり見ることにした。


お参りを終えると、外には宝くじ売りがずらりと並んでいて(タイでは、こうしたお参りの後に宝くじを買うのはごく普通のことだ)それを横目に眺めつつ、自分とカミさんは屋台のアイスクリームを食べて涼をとった。


このワット・プラタート・シー・チョームトーン・ウァラウィハーン、自分はチェンマイ盆地にある寺院の中でも最も好きなもののひとつでもっと頻繁にお参りしたいのだが、さすがに家から50kmも離れていると、サクッと立ち寄るというわけにもいかないのが悲しい。


でも、せめて月に1回くらいはプチドライブがてらお参りしたいなあ......と今回改めて思い直したのだった。


寺院は国道沿いにあり、チェンマイ市内からバスや黄色いソンテオ(乗り合いピックアップトラック)が出ているので旅行者でもアクセスは比較的容易なので、ぜひこういう場所も訪れてほしいと思う。


寺院の周りには、食堂や土産物店も何軒もある。







寺院外観

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(1)




チェディ(仏塔)とウィハーン(本堂)

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(2)




正面からチェディ(仏塔)を見る

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(3)




子年生まれの人の護寺なので、ネズミの像が立っている

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(4)




ネズミ像の足元には奉納された小さなネズミが

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(5)




チェディ(仏塔)の前で履物を脱いで祈りを捧げる人

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(6)




【動画】チェディ(仏塔)の周りをお祈りしながら歩く人々




ウィハーン(本堂)概観

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(7)




入口からチェディ(仏塔)内部を見る

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(8)




ウィハーン(本堂)の中で祈りを捧げる人々

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(9)




仏陀の遺骨の入った箱を収めた仏塔のようなものが立つ

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(10)


チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(11)




ウィハーン(本堂)の脇のほうでお坊さんにタムブン(徳積行)する人々

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(12)




ウィハーン(本堂)を出たところにいる宝くじ売り

チェンマイの南50kmにある寺院でのカオパンサー(入安居)の様子(13)









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